企業が変化する市場環境や顧客のニーズに対応するためには、進化し、機会を認識し、イノベーションを推進することが必要です。しかし、高い生産性を実現するためには、新しいテクノロジーソリューションだけでなく、社員の高い知識も必要です。プロセス技術分野のノウハウが最新であれば、技術者は故障を早期に発見し、メンテナンスのシナリオを事前に設計し、機械のダウンタイム中に自身の能力を正しく評価することができます。国際的な大手自動車部品メーカーの一つである当社は、早期に発見し、サステナブルな対策を講じました。約2年前、プロセスエンジニアとプロセス技術者の間で知識の必要性が高まっていることを確認したKautexは、Festo Didactic (フェスト・ディアクティック社) とトレーナー養成プログラムを開始しました。
ブロー成形トライアルセンターマネージャーのEduard Busenus (エドゥアルト・ブシュナス) は、Kautex社の当初の状況について、「空気圧や油圧の面で自立できるようなプロセスやプロセスエンジニアをどうやったら育成できるかという問題から始まりました」と語ります。
一般的なプロセスオートメーション、特に空気圧と油圧の分野でのトレーニングのための有能なパートナーを見つけることになり、Festo Didactic (フェスト・ディアクティック) が選ばれたのです。また、選択に際して非常に具体的な理由として、ホリスティックなアプローチがあります。
「当社にとり、単独のソースから今後のトレーニングを統括することが重要でした。ハードウェアも含めて、です」と、Eduard (エデュアルト) はKautexがFestoと協力する主な動機について述べてくれました。国際性も、ここでは一役買っています。構想段階はボンの欧州本社で行い、その後の試験的な運用開始段階は米国ジョージア州のラヴォニア拠点で行うことにしました。
Festo社のトレーニング・アンド・コンサルティング部の責任者である Klaus Zimmermann (クラウス・ツィマーマン) にとって、360度のソリューションという点で、Kautex社の高い水準はプロジェクトの目玉でした。
「お客様の利益を最大化するために、サービスのポートフォリオ全体に導入することができました」と、Klaus (クラウス) は言います。また、「Kautexの社員が将来の製品を扱えるようにするばかりではなく、メンテナンススタッフとして仕事をより高いレベルで遂行できるように、空気力学の基礎として重要なスキルを身につけてもらうことも重要なことでした」と述べました。
「お客様の利益を最大化するために、サービスのポートフォリオ全体に導入することができました」Festo社トレーニング・アンド・コンサルティング責任者 Klaus Zimmermann (クラウス・ツィマーマン) 談
ボンの本社での構想段階では、社員のトレーニング要件が最初に決まりました。Festo (フェスト) のエキスパートにとって、Festo (フェスト) の製品を実際に使っているのは誰なのか、ユーザーの知識レベルはどの程度なのかを理解することは重要でした。
「要求事項を決定した後、Kautexのプロセス技術者の典型的なタスクを取り上げ、小規模で実践可能なトレーニング内容と単位を導き出しました。その結果、Kautexのトレーナーたちがうまく実践できるカリキュラムを作ることができたのです」とKlaus (クラウス) は説明してくれました。これを目的として、セミナープログラムを設計し、これにはプロの資格と開発及び方法論的なコンピタンスの開発を組込みました。米国での実施の一端として、オペレーションスタッフに対し、自己の知識を具体的に伝えることができるようになった10人のコーチとリードコーチのコアグループが資格認定されました。
米国での実施にあたっては、必要な知識が異なる生産スタッフにも届くように、トレーニングの内容や方法を工夫しました。「国際的なレベルでは、教育レベルが異なるため、それを調和させる必要があります」と、Eduard Busenus (エドゥアルト・ブシュナス) が説明します。さまざまな受講者のためにオーダーメードトレーニングは、Festo Didactic (フェスト・ディダクティクス) のセミナーで大成功を収めました。「当社の社内トレーナーは、社員に伝えるべき実戦的な知識を持ち合わせています」と、Eduard (エドゥアルト) は言います。トレーナーやテクニシャンが、空気圧や油圧を扱う際の単純作業から複雑な作業に応用する準備として、オーダーメードのティーチングとラーニング用ハードウェアを設置しました。
2016年度末にトレーナー養成の評価が完了すると、Kautexの米国拠点で本格的な展開が開始されました。顕著な成功を収め、Eduard Busenus (エドゥアルト・ブシュナス) は次のように報告しています:「当社のトレーニングに対する全般的なフィードバックは、好意的なものばかりです。トレーニングを受けたスタッフの仕事ぶりは改善しています。スタッフはコミュニケーション能力が向上し、積極的に参画するようになり、何事も互いに口に出して説明し、うまく協力できるようになり、以前より自信をもって新しい状況にも慣れた状況にも取り組むようになりました。」
Kautexのブロー成形の有資格エキスパートであるEduard (エドゥアルト) にとり、これが会社のゴールと社員の日常業務の間の架け橋をつなぐことになりました。コンピテンシーの拡大は、工場の業績の観点からすぐにも測定可能であると確信しています。
この記事のドイツ語版は、Festo Didactic (フェスト・ディダクティック) の雑誌 「Trends in Automation 01.2018 (自動化のトレンド 01.2018号)」 に掲載されました。
About Kautex
Kautexは、未来を切り拓きます。13カ国30拠点を持つ一流自動車部品サプライヤーとして、Kautexは、従来のハイブリッド式燃料システムや、運転支援自動運転システムのための先進クリーニングソリューション、エンジンカムシャフトおよびを工業用パッケージソリューションを設計、開発、製造しています。Kautexは、自動車用プラスチック燃料システムの設計・製造のパイオニアとして、スマート燃料システム、熱可塑性複合材および複合材メタルのハイブリッドバッテリーシステムをはじめとするスマート製品やデータ駆動型サービスをお客様に提供するべく、製品ポートフォリオの拡大に努めています。軽量バッテリーシステムからハイブリッドシステム、自動運転車両のクリーニングシステムに至るまで、Kautexは新モビリティの時代に向けた草分け的ソリューションを追求しています。
多岐にわたるスキルセットを活用し、サステナビリティを他社との差別化の指標とし、グローバルな多産業の一部であり、社員がダイナミックにキャリア形成できる多様性を包括しつつ、お客様の明確なニーズや潜在的ニーズの解決に全力を傾けるグローバルコミュニティ。社員はそんなコミュニティの一部として欠かせない存在です。私たちは一丸となって未来のモビリティの再考を行っています。
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