バッテリーシステムの製造工程:射出成形と圧縮成形の比較

December 15, 2021

Kautex Pentatonic バッテリーシステム 

自動車が複雑化するにつれ、その部品やシステムは連携して動作することが求められます。Pentatonic バッテリーシステムは、この課題に応え、熱管理機能を備えたフルバッテリー車のシステムインテグレーションを果たしました。Pentatonic バッテリーシステムは、他のスチールやアルミのバッテリー筐体(重く、デザインの自由度が低い)と異なり、熱可塑性コンポジットまたはコンポジットメタルハイブリッドでカスタマイズ可能な軽量化ソリューションを提供します。当社システムは、フルハイブリッド式電気自動車からフルバッテリー電気自動車までの電動化車両にご利用頂けます。

強化素材を使用し、射出成形や圧縮成形の工程に直接構造要素を組み込んだことから、タイムリーアセンブリの手間を省くことが可能になりました。この「ワンショット」プロセスは、溶接やリベットなどの二次加工が少なく、スチールやアルミニウムの製品よりもサイクルタイムが短く、漏水防止性能にも優れています。

そこでよく聞かれるのが、「射出成形と圧縮成形はどう違うのか」という質問です?

射出成形

射出成形では、ペレット状にしたプラスチック樹脂を押出機に投入し、熱と圧力で溶かした樹脂を成形します。溶かしたプラスチックを金型に注入し、キャビティを埋めて形を整えた後、冷却して完成品となります。射出成形は、複雑な部品や形状を高速のサイクルタイムで成形するのに適しています。

Kautexでは、一方向プロファイルのような繊維強化プラスチックを活用し、ガラス繊維強化シートを組み込んだことから、長さ750mm 以下のFHEVやPHEVのバッテリーシステムの厳しい要件に適合しています。

圧縮成形

圧縮成形は、前述の押出成形と同じ工程を利用するが、「チャージ」と呼ばれる押出成形された熱可塑性樹脂をロボットで金型に入れます。その後、加熱された金型は大きな油圧で閉じられ、材料は圧縮されて金型全体に広がり、部品が形成されます。また、射出成形では、自動車産業でよく見られるような大量生産向けの短いサイクルタイムを実現できます。

圧縮成形は、連続繊維強化構造を成形工程に組み込む工程は、当社にとり打ってつけなのです。これにより、1150 mmを超える部品長を持つPHEV/BEVシステムの構造要件を満たすことができます。

KautexのEVセグメント用軽量バッテリー筐体の詳細について、ご興味がおありですか?Eメール batterysystems@kautex.textron.com

About Kautex

Kautexは、未来を切り拓きます。13カ国30拠点を持つ一流自動車部品サプライヤーとして、Kautexは、従来のハイブリッド式燃料システムや、運転支援自動運転システムのための先進クリーニングソリューション、エンジンカムシャフトおよびを工業用パッケージソリューションを設計、開発、製造しています。Kautexは、自動車用プラスチック燃料システムの設計・製造のパイオニアとして、スマート燃料システム、熱可塑性複合材および複合材メタルのハイブリッドバッテリーシステムをはじめとするスマート製品やデータ駆動型サービスをお客様に提供するべく、製品ポートフォリオの拡大に努めています。軽量バッテリーシステムからハイブリッドシステム、自動運転車両のクリーニングシステムに至るまで、Kautexは新モビリティの時代に向けた草分け的ソリューションを追求しています。

多岐にわたるスキルセットを活用し、サステナビリティを他社との差別化の指標とし、グローバルな多産業の一部であり、社員がダイナミックにキャリア形成できる多様性を包括しつつ、お客様の明確なニーズや潜在的ニーズの解決に全力を傾けるグローバルコミュニティ。社員はそんなコミュニティの一部として欠かせない存在です。私たちは一丸となって未来のモビリティの再考を行っています。

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