Kautexの歴史:家族経営会社から出発し、グローバル市場でのリーダーシップを獲得

December 20, 2021

遡ること1935年、Kautex はエンジニアの Reinold Hagen (ラインホールド・ハーゲン) がドイツのジークブルクにガルバニック電気の作業所を創設しました。

ガルバニック電気の研究を進めるうちに、Reinold Hagen (ラインホールド・ハーゲン) は、プレス製品や絞り加工品を作り出せるようになり、これを手始めに現在のようなブロー成型のプロセスを開発し、10リットルを超える容器を世界で初めて製造しました。Kautexは急成長を遂げ、1944年までに社員は230名に増えました。

ジークブルグに創設された初めての工場は、第2次世界大戦 (1945) 中に破壊されました。

Hagen (ハーゲン) は、心機一転、ゼロからスタートすることを決め、ドイツのボン、ハンゲラーの地に新工場を建設し、1946年から社員47人で生産を始めました。会社名は Kautex。ゴムの「Kautschuk-Ex」からの脱却をシンボリックに表現し、新しい革新的な素材の活用へと転換しました。

再建から10年が経過する頃、Kautexの社員は1,000名を越え、ヨーロッパ最大の熱可塑性中空体メーカーへと成長しました。欧州で急成長を遂げると、ドイツのボン、デュスドルフに工場を建設。1960年には米国に初の海外支社を設立し、国際展開の基礎を固め、中国に機械生産拠点を設けました。

それ以降は、Kautexは自社生産ではなく、世界のプラスチック加工業界に向けて押出ブロー成形機とスクリーン印刷機を納入しています。

1964年、Kautexは、自動車メーカー、フォード向けに、ポリアミド製プラスチック燃料タンクの試作品を制作。1972年までに、Kautexはフォルクスワーゲン向けに初のHDPE製プラスチックタンクを開発したことから、一躍注目を集めました。1992年、Kautexはドイツのヴァルトキルヒの工場を買収し、包装部門を拡大。当時ヴァルトキルヒではバレル、キャニスター、ボトルを生産していました。現在では、化学、農薬、医薬品、食品業界向けのプラスチックキャニスターとボトルの製造に特化した工場となっています。

1976年、機械工学部門はKrupp社に売却され、社名をKrupp Kautexに変更。一方、Kautex AGはスペイン、ベルギー、チェコ、カナダ、イギリスに進出し、その後数十年間でドイツ各地に工場を設立しました。

1994年、Kautexは自社開発の共押出成形プロセスを使う多層構造の車両用タンク製造の先駆けとなりました。それまでは、プラスチックタンク壁は単一層でした。

アジアへの進出を始めたのは、1966年。その翌年には米国多業種企業のTextronの傘下に入りました。続いて、ブラジル、メキシコ、日本、ルーマニア、インドへと進出し、その後も米国や中国でさらに工場を設立しました。

2003年、Kautexは、マスキーゴン (米国ミシガン州) のカムシャフト生産工場のCWCを法人化しました。

1年後(Boschと協力)、CWCは、ディーゼルエンジン車用にSCR触媒コンバーターを装備したアンモニアタンクの開発を始めました。2006年には、Kautex Textron は、NGFSと呼ばれるタンクシステムの開発を始めました。このシステムではタンクの内側にすべての部品を装備しています。その後、2007年に、NGFSとSCRの最初のシリーズを受注しました。

2011年には、カリフォルニア州大気資源局のガイドラインに準拠したPHEV用樹脂製燃料タンクシステムを初めて生産しました。Kautexの継続的な開発とイノベーション戦略に則り、2015年には、プラスチックのみで作られたハイブリッド燃料タンクを誕生させ、さらに業界初の記録を打ち立てました。これにより、Kautexは、業界の加圧要件を満たすプラスチックタンクの2つのソリューションを市場投入した最初のプロバイダーとなったのです。

Kautexが注力するのは自動車分野のイノベーションばかりではありません。Kautexのプラスチック部門は、2019年にリサイクルプラスチック100%の5リットルキャニスターの連続生産を実現し、製品のイノベーションや、その製造プロセスのサステナビリティ機構への責任を示した形になりました。

About Kautex

Kautexは、未来を切り拓きます。13カ国30拠点を持つ一流自動車部品サプライヤーとして、Kautexは、従来のハイブリッド式燃料システムや、運転支援自動運転システムのための先進クリーニングソリューション、エンジンカムシャフトおよびを工業用パッケージソリューションを設計、開発、製造しています。Kautexは、自動車用プラスチック燃料システムの設計・製造のパイオニアとして、スマート燃料システム、熱可塑性複合材および複合材メタルのハイブリッドバッテリーシステムをはじめとするスマート製品やデータ駆動型サービスをお客様に提供するべく、製品ポートフォリオの拡大に努めています。軽量バッテリーシステムからハイブリッドシステム、自動運転車両のクリーニングシステムに至るまで、Kautexは新モビリティの時代に向けた草分け的ソリューションを追求しています。

多岐にわたるスキルセットを活用し、サステナビリティを他社との差別化の指標とし、グローバルな多産業の一部であり、社員がダイナミックにキャリア形成できる多様性を包括しつつ、お客様の明確なニーズや潜在的ニーズの解決に全力を傾けるグローバルコミュニティ。社員はそんなコミュニティの一部として欠かせない存在です。私たちは一丸となって未来のモビリティの再考を行っています。

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